<当セミナーは満席となりました。ありがとうございます>
(2019年7月10日 09:37更新)
先日告知した、株式会社関東精密(横浜市)で開催する「設計者のための一気通貫 3D CAD講座」の詳細が確定しましたので、お知らせします。当講座では、廉価(個人は無償)の3D CAD「Fusion 360」(オートデスク)を用いた設計と解析、さらにCAMのNCプログラム生成や加工まで一通り体験しながら学習できます。3D CADを使う理由が、「体験から腑に落ちる」ように工夫された内容になっています。
先行して告知を出したところ、既に何人か参加について検討・決定してくださっており、6人の定員が早くも埋まりそうな勢いです。今回はお早めに申し込みいただけたらと存じますが、問い合わせ数に応じて今回の定員(若干数)や開催日程を増やします。
開催概要
日程
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- 【1日目】8月17日(土)10時半~17時(休憩時間あり):「Fusion 360」の概要、データの扱い方、スケッチなどの実習(次回までの宿題あり)
- 【2日目】8月31日(土)10時半~17時(休憩時間あり):ポンチ絵から3Dデータ作成、応力解析の基本、設計の基本(次回までの宿題あり)
- 【3日目】9月14日(土)10時半~17時(休憩時間あり):設計アイデアの発表や加工パス作成の実習(最終日)
※3日間の日程がセットで全ての参加が必須です。1日単位での参加ができません。
講師
Material工房・テクノフレキス 代表 藤崎淳子氏(機械設計者)。国内の教育機関、企業でFusion360を用いた3D設計教育に従事
参加費用
1人当たり3万5000円(税抜き):3日間分の講習費用です。教材費込。※開講特別価
(ご入金の方法は申し込み後に事務局からお知らせします)
対象
- 機械設計技術者、もしくは加工・生産技術者:3D CADの経験は不要ですので、2D CADユーザーの方もぜひお越しください。
- 機械図面(三面図)が読めて機械設計にご興味をお持ちの方であればついていける内容です。
ご用意いただくもの
定員
6名(申し込み状況に応じて若干名追加予定)
会場
株式会社関東精密 金属加工スペース「メタルDIY」(横浜市都筑区)/JR横浜線 鴨居駅 徒歩15分
運営事務局
株式会社プロノハーツ 東京オフィス
申し込み方法
本ページ末の申し込みフォーム(プロノハーツ宛)から申し込みください。既に問い合わせいただいた方々を優先に受け付けいたします。ご了承ください。
講座の内容について
講師は「ママさん設計者」で親しまれている、現役の機械設計者であるテクノフレキスの藤崎淳子氏です。藤崎氏はオリジナルマインド社の卓上CNC機の開発にも携わる機械設計者で、切削加工も日ごろの実務の中で、自身の手で行っています。
なお今回、実習の際に用いるのは、関東精密の現場にある精密切削加工機であり、データ作成もそれを前提に行っていきます。関東精密の代表 杉田勇氏が、実習時の安全面の監督、教材用のデータ生成や加工の監修をいたします。今回は、Fab施設にあるような切削機や卓上機での作業とは異なるため、そういった施設で切削加工のご経験がある方も、さらに深く切削加工の知識が吸収できます。
関東精密杉田氏とメタルDIY

杉田勇氏
関東精密は横浜市が拠点である操業40数年の精密加工業です(創業時は東京都内だったそうです)。代表の杉田勇氏は非血縁者の二代目社長です。社内にはマシニングセンター数台と併せ、研磨機まで備えることが特色です。3D CAD/CAMによる機械加工を行っています。また杉田氏は、あの「全日本製造業コマ大戦」の運営にも関わっており、首都圏の町工場横連携コミュニティーの中心にいる方です。
杉田氏は2013年に「金属加工のDIYができる秘密基地」をコンセプトとした「メタルDIY(メタルディーアイワイ)」を、クラウドファンディングで資金調達した後に開設しました。メタルDIYは、設計製造に業務で関わる方だけではなく、DIYに取り組むアマチュアや学生さんも対象に含め、一般の方も機械加工ができるスペースとしてオープンしました。杉田氏は、機械加工の初心者の方とたくさん接してきた経験もあって、正確な加工技術の知識を、柔らかく分かりやすく説明してくださいます。
社長になった経緯がちょっとユニーク(というか大変?)なので、当日お時間があれば、お話を聞いてみるといいかもしれません。
藤崎氏について

藤崎淳子氏
テクノフレキスは、自社に工場を持たない“ひとりファブレスメーカー”です。代表の藤崎淳子氏は設計から製造まで幅広く関わる機械設計者です。設計業務以外では、3D CADを用いた設計教育や、製造業技術者向け情報誌での解説記事執筆にも携わっています。
30代から機械設計に本格的に従事し、しばらくは2D CADを用いた設計に携わってきました。後に卓上CNCフライス「AST200」(オリジナルマインド)の機械設計の仕事がきっかけで3D CADに目覚め、3D設計にシフトします。かつては「えー? 3D CAD? 私はいらない、いらない!」と当社代表の藤森との3D CAD関連の会話を避けてきたほど(笑)の3Dアレルギー。今では「3D CADがなければ仕事にならない!」と思うほどに。そんな藤崎氏が、「機械設計が初めて」「3D CADなんて要らない」という人の気持ちにやさしく寄り添う、体験にこだわったセミナーを提供しています。